ある温浴施設の現場支援に入っていて、気になったことがあります。
自分たちが働く施設のコンセプトを、アルバイトスタッフがあまり理解していないのです。
開業時から設備や環境についての評判は高く、お客さまが喜ぶポイントはスタッフにも周知されているはずなのですが、何故それを作ったのか、どんな人に楽しんでもらいたいのかといった、オーナーの想いが全く伝わっていなかったようです。本来それは唯一無二なコンセプトであり、最大の差別化要素であるにも関わらず。
例えば、スタッフが友人から職場はどんな施設なのかと聞かれた際に、ホームページを見せれば魅力をスムースに伝えられる。そんな情報がまとまったページであれば、対外的にもアピール力が高いはずです。
コンセプトをメッセージとして表現できる最も効果的な手段は、ホームページだと考えています。特に来店前のユーザーに対しては、施設を体験してもらうこともサービスすることもできませんので、伝える手段は情報しかないのです。
件の施設のホームページで発信される情報は、施設のざっくりとしたイメージや料金等の営業案内に過ぎず、「アピール」というよりは「ご利用案内」に近い内容でした。
実際のところ、こういった施設は少なくないように思えます。
多くの施設のホームページでは、設備が揃っていることや営業時間、アクセス方法などは案内されながらも、他所と何が違う、何をもっての「おもてなし」が用意されているのか、といったメッセージが少ないようです。
最近ではSNSの発信に力を入れる施設が増えていますが、そこで紹介できるのはあくまで…
注目の業界ニュース
【レジオネラ菌620倍検出、報告遅れで感染拡大】
https://www.fnn.jp/articles/-/878765
米子市の「淀江ゆめ温泉」で基準値の最大620倍のレジオネラ菌が検出され、発症者の報告後も2週間以上営業を継続し感染が拡大。体調不良の訴えは47件、うち3人が入院する事態に。
原因の特定に至る前の段階での報道ですが、そもそもこのようなニュースにならないよう、日頃からの安全衛生管理を徹底しなければなりません。
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