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今日は 2022年5月28日です。
注目の業界ニュース
【日本の古き良きノスタルジックサウナを写真集に!】
https://ubgoe.com/projects/149
はるか昭和の時代から人々を温め続けてきた、日本の古き良きサウナ。これらの名施設を写真集に残そうというクラウドファンディングプロジェクト。
このように外部から温浴業界を応援してくれる動きはとても嬉しいです。
温浴ワーケーションの可能性
(1)温泉と仕事の歴史
唐突ですが、皆様にクイズを。
Q.川端康成が『伊豆の踊子』を執筆した場所はどこでしょう?
チックタックチックタック…
A.伊豆
簡単ですね。それでは、もう一問。
Q. 『伊豆の踊り子』のために伊豆に滞在した期間は?
チックタックチックタック…
A.約1年間
こちらは、「想像より長い!」と驚かれた方が多いと思います。
川端康成は温泉をこよなく愛していたそうです。『伊豆の踊り子』だけでなく、『雪国』も越後湯沢温泉にある「雪国の宿高半」で執筆されたそうです。
彼のように温泉地で作品を生み出した文豪は少なくありません。
諸説ありますが、
・出版社側が作家に対して集中できる環境を提供したいと考えた
・「おもてなし」が素晴らしい温泉地なら作家に対して失礼に当たらない
という理由から「温泉地執筆」が広まったそうです。
このように「温泉地で仕事をすること」は、現代に至るまで文筆家のような一部の特別な職業に携わる人間の特権として認知されてきました。
つい数年前を振り返っても「一社会人が温浴施設で仕事をするなんて何事だ!」という考えを大半の人が持っていたはずです。
それが、デジタル技術革新による個人事業主の増加やコロナ渦による在宅ワークの増加によって明らかに需要が高まっていると感じています。
かくいう私も、レポートや論文の締め切りに迫られ続けていた学生時代は大変お世話になりました。
気分を変えるためになるべく異なる施設に出向いていたのですが、ニーズが高まっているのと同時に、それに応えようと策する施設が増加していることに気が付きました。
(2)温浴施設のワーキングスペース事例
温浴施設が提供する「仕事場・作業場」には大きく分けて2パターンあると考えています。
A.コワーキング型
このタイプは「スパ・ラクーア」さんや「タイムズスパ・レスタ」さん等の長時間滞在を狙った大型温浴施設に併設されていることが多く、ワーキングスペース使用料も入館料に含まれているケース(無料で使える)が多い印象があります。
窓際、壁際などに長い机が設置されていて、新型ウイルスの蔓延以降は、各々の席の間に仕切りも設置されているようになっています。
コワーキング型のワーキングスペースを新たに設置する場合は…
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