夏場はエアコンなどで電力需要が高まります。2011年の東日本大震災の後に実施された「計画停電」も、まだ記憶に新しいところです。毎月の電気代の請求書を見ては溜め息をつき、どうにかして省エネできないかと頭を痛めていらっしゃる施設も多いのではないでしょうか。
実は、温浴施設には、他のどの業種も持っていない「隠れた巨大な強み」があります。
それは、サウナと水風呂、そしてたっぷりのお湯そのものが「目に見えない巨大なバッテリー」になるという事実です。
どういうことか、少しわかりやすくお話しします。
一般的な工場やビルで電気代を下げようとすると、エアコンを止めたり機械を止めたりしなければならず、作業が止まったり快適性が損なわれたりします。しかし、温浴施設は違います。
サウナ室を思い浮かべてみてください。サウナ室は分厚い断熱材や木、サウナストーンに囲まれていて、しっかりと熱を溜め込んでいます。仮に、夕方の電気代が最も高く、世の中で電気が足りなくなる時間帯に、サウナヒーターの電源を15分か30分ほど止めたとします。
サウナ室の温度は急に下がるでしょうか。答えはノーです。壁やストーンに蓄えられた熱のおかげで、お客様にはほぼ気づかれないまま、快適な温度が保たれます。
水風呂も同じです。冷え冷えに冷やされた水は、冷気をたっぷり溜め込んでいます。ぬるい補給水が入らない限り、しばらくチラー(冷却機)を休ませても急にぬるくなったりはしません。
お湯のろ過ポンプも同様で、一時的に止めたからといって、たちまち水が濁るわけではありません。
つまり、温浴施設は…
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