
先日、ある温浴施設の館内清掃をお手伝いする機会がありました。
「今日は久しぶりに、サウナ室を本格的に水洗いしよう」という話になり、ホースで床や壁、ベンチに勢いよく水をかけ、洗剤とブラシでゴシゴシ。これがなかなか気分の良い作業だったのですが、途中から様子がおかしくなってきました。
排水口に向かって流れていくはずの水が、だんだん床にたまり始め、スノコの下に濁った水たまりができてしまったのです。原因は、長年のホコリや、イベントで使ったウィスクの葉などが排水口に詰まっていたこと。
「排水口さえ掃除できれば…」と思ったのですが、その排水口は動かせないスノコの下。どうにも手が届かない構造になっていて、思わず心の中でつぶやきました。
「この設計士、自分で掃除したことあるのか?」
私は日頃から、「温浴施設の経験が乏しい設計士にすべてを任せてはいけない」と申し上げていますが、まさにその理由がここにあります。
温浴施設の設計において、マーケティング戦略を反映させたプランニングや魅力的なデザインはもちろん大切です。しかし、実際のところ、それらが占めるウェイトは全体の2〜3割程度ではないかと感じています。
なぜなら、設計士であれば一定のデザインレベルを担保するのは当然として、その上で「営業」や「運営」の実態を理解し、そこに配慮した設計ができるかどうかが極めて重要だからです。
場合によっては、デザイン担当の設計士と、実務面に精通した設計士の二重の体制で臨む必要があるかもしれません。
温浴施設の経験が乏しい設計士の場合、どのような問題が起きるか。具体的には以下のような点が挙げられ…
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東京・三軒茶屋の居酒屋『酒羅場』は、女性比率80%・月商800万円(坪月商47万円)を誇る繁盛店。低価格で「映える」創作串や一品料理、フルーツサワーなど20代前半女性のニーズに特化したメニューが人気。
接客は「ストレスフリー」を重視し、モバイルオーダーやナンパ通報ボタン、予約分散システムで混雑緩和と離職防止も実現しているとのこと。
若年女性を主軸に据えた商品・サービス戦略と「ストレスフリー」な滞在環境づくりは、温浴施設でも参考になりそうです。
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