噴火する火山の背景の前に、画面にAIという文字が浮かび上がっているスマートフォンを持つ手が写っています。

緊急のお知らせです。先週3月3日のメルマガ「ホームページのお知らせ投稿におけるAI活用」から状況が一変し、いま、検索エンジンの世界で地殻変動が起きています。

結論から申し上げると、Googleが3月初旬に実施した大規模なコアアップデート(アルゴリズムの変更)により、これまでのAIを使ったコンテンツ・記事投稿の評価基準が、劇的に厳しくなりました。

この背景には、この1〜2年でSEO業者(検索順位を上げる専門業者)によるAI任せのコンテンツが爆発的に増えたことがあります。

これまでのSEO対策は、専門業者がGoogleの好む型に沿って、キーワードを散りばめた記事を作るのが主流でした。
そこに生成AIが登場し、業者もそれを活用するようになり、人間が書く何倍ものスピードで、検索に引っかかる為の文章を大量に作り、公開するようになったのです。

例えば、サウナのととのい方についてとか、サウナ開業の方法とか、明らかに異業種のサイトで解説記事が公開されているのを見たことはありませんか?
それらは、サウナが流行りのコンテンツだから書かれた記事であり、2年内に公開されたものなら、専門知識の無いライターが大部分をAIに書かせたものである可能性が高いです。

こういった記事は、読み手の役に立つことを目的とせず、ページに人が集まりそうだから、という理由だけで書かれたものです。
読み手ファーストを掲げるGoogleは、こうした中身のないコンテンツを検索サービスの重大な脅威と見なし、ついに宣戦布告したのです。

今回のアップデートの狙いは明確です。
SEO業者やアフィリエイターによるAI丸投げ記事を、検索結果から徹底的に排除することです。
もし、皆様のサイトが頻度高く更新しているのに順位が急落したのであれば、AIが作った文章が、皮肉にも先のような業者の作った記事と同じ扱いにされてしまったのかもしれません。

しかし、この状況は温浴施設にとって、大きなチャンスでもあります。
なぜなら、Googleが今求めているのは、業者が逆立ちしても書けない現場の生の情報だからです。

例えば外気浴をテーマとした記事を書く場合、自店のお客様が感じている魅力を具体的に表現できれば、唯一無二の情報となります。
イベント告知一つとってみても、実際に来店されるお客様の顔がイメージできるような内容であれば、Googleからはユーザーにとって有益なコンテンツと見なされるでしょう。

先日のメルマガでは極論として、AIに学習させれば、イベント告知の画像をAIに読み込ませることで有効な記事が仕上がる、とお伝えしましたが、これは撤回します。

今、私たちが取り組むべきは、AIを文章を完成させる道具としてではなく、あくまで下書きを作る助手として活用することです。
AIに構成を頼んでも構いませんが、その仕上げには必ず、皆様にしか分からない現場の体温を一定量混ぜてください。

「最近は少し冷え込むので、水風呂の設定を0.5度上げました」「庭のハーブを収穫していたら、春の香りがしました」といった、主観的で、現場にいないと書けない一言を盛り込むことを強く意識しましょう。

これからのサービス業に求められるのは、AIで運営を効率化し、そこで生まれた時間を使って、人によるソフトサービスを強化することです。これは店舗でもWEBでも同じ方向に向かっていると感じます。
(渡部卓也)

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