身なりが場をつくる

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前回の第2544号「サウナブームのネクストステージ」（2024年10月16日配信）では、9月にオープンした「温泉バルコニーキング＆クイーン」での体験から、サウナブームの新たな展開について考察しました。
https://aqutpas.co.jp/next-stage-of-sauna-boom/

今回は、「服装」に焦点を当ててみます。

既にSNS等でご覧になった方もいらっしゃるかもしれませんが、キング＆クイーンの館内着はとても個性的です。

虎、ヒョウ、シマウマ、牛、そしてキリンの柄を模した館内着が用意されており、これらを着たお客様で館内が溢れる様子は、まさにサファリパーク。その場にいるだけで、自然と楽しい気分になってきます。

この独特な館内着のパワーで、前回も言及した施設全体の「テーマパーク感」、「賑わい」や「レジャー性」が強化されています。

SNSで検索すると、館内着に言及した投稿も多く見られ、いわゆる「映え」の要素としてネット情報拡散にもつながっているようでした。

「身なりは人を表す」という言葉がありますが、逆もまた然りで、着るものによって気分をコントロールできるとも考えられます。

例えば、スーツを着るとシャキッとした気持ちになったり、スポーティなタンクトップを着るとウズウズとランニングや筋トレをしたくなる――このような経験は多くの方に共感いただけるのではないでしょうか。

私は今回虎柄の館内着を着用しましたが、心なしか、いつもより交感神経が優位になり、ワクワク感が高まったり、食欲が増したような気がしました（笑）。

考えてみれば、利用者に館内着を着せる業態は非常に限られています。温浴施設を除けば、ホテルや旅館、病院くらいでしょうか。

この特性をうまく活用することで…

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