冷やしきしめん風うどんをとろろと薬味で味わう冷製うどんセット

ある施設で、飲食の立ち上げから半年ほど関わってきました。

施設の規模やオペレーションを考えて「うどん」を主力に据えたのですが、実際に運営してみて、うどんと温浴施設の相性の良さを改めて強く感じています。

まず、最大の理由は冷凍うどんの扱いやすさです。

賞味期限が長く、冷凍保管でロスが出にくい。1玉ずつ規格が揃っているので分量が安定し、原価の管理もしやすい。さらに、湯戻しの時間が短いためピーク時でもスピード提供ができ、出来合いのつゆを組み合わせれば大がかりな仕込みや設備も不要です。

もちろん、調理方法によって多少の差は出ますが、それでも他の主食に比べれば安定した品質を維持しやすい点は大きな利点です。

ラーメンはスープの仕込みや油分の管理が重く、匂いが残りやすい。そばは鮮度やアレルギー対応に注意が必要。ご飯ものは炊飯量の調整に悩まされ、残飯ロスも抱えやすい。パスタは茹で時間が長く、ピーク時には回しにくい。

こうした課題は工夫次第で解決できる面もありますが、限られた人員と設備で運営する温浴施設では、冷凍うどんのシンプルさと安定性が強みになると実感しています。

導入当初は2品だけでスタートしましたが…


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【「1000円の壁」を超えるラーメン価格、付加価値戦略が鍵に】
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ラーメン1杯の価格が全国平均時給(1055円〜1163円)を上回り、「2000円時代」へと移行しつつあります。原材料や人件費の高騰を背景に、有名店ではトッピングやセット提案による客単価アップの動きが活発に。濃厚スープや具材増量といった「納得感のある値上げ」が重視され、若年層では価格よりもコスパやタイパを重んじる傾向が顕著とのこと。
値上げの際は「味・体験・物語」で価格を正当化することが、集客力と収益性を左右する鍵になりそうです。

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