屋内ロビーに設置された女性像の彫刻とAED案内表示が並んでいる様子。

少し前のものになりますが、2022年6月頃に注目された音楽の分析記事を読みました。
https://note.com/wild_orange/n/n71e3755b27b8

テーマは、「J-POPのイントロが短くなっている」という現象についてです。

サブスクリプションの普及により、リスナーは最初の数秒で「自分に合うか」を判断し、合わなければ即座にスキップする傾向が強化。

その結果、前奏を極限まで削ぎ落とし、歌い出しからサビで心を掴む楽曲構成が主流になったという話です。

現代のタイパ志向を象徴する話だと思います。

しかし記事の中で興味深かったのは、King Gnuなどの実力派アーティストには、あえて長いイントロを持つヒット曲も多いという分析でした。

記事では、そうした優れたイントロを「サビの爆発力を高めるための『高揚への滑走路』」と表現していました。

つまり、その先に確かな感動があり、そのための「必要な助走」であると納得できれば、長いイントロはむしろ贅沢な時間として歓迎されるということだと理解しました。

これは、同時期に執筆した第1877号「ゆとり世代と温浴文化」(2022年6月30日配信)で触れた考察とも重なります。

当時、若者の利用傾向について「複雑な手続きを嫌い、シンプルに『ととのう』という結果を求める」と書きました。

音楽におけるイントロの消失と、温浴利用におけるプロセスの短縮。

この二つは、根底にある心理が共通しているように思います。

「意味のない待ち時間」や「複雑さ」は、タイパを重視する彼らにとってノイズであり、最短距離でサビに到達したいという欲求の表れかもしれません。

この視点で改めて温浴施設を捉えてみます。


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