青い背景に浮かぶDNA二重らせん構造のイラスト

先日、湯らっくすの西生社長がX(旧Twitter)に、前社長であるお姉様、西生純子さんが亡くなられて10年になることを投稿されていました。

いまの湯らっくすといえば、サウナブームを牽引するトップランナー。全国からファンが押し寄せ、雑誌やテレビでも取り上げられる存在です。しかし、その姿からは想像もつかないかもしれませんが、かつての湯らっくすは業績不振にあえぎ、存続すら危ぶまれる時期があったのです。

現社長の英断とご活躍によるV字回復は周知のとおりですが、苦境の中で必死に事業を支え続けたお姉様の姿が私の心に深く残っています。

顧客は減り、金融機関からは厳しい言葉を浴びせられ、それでも事業の灯を消さぬよう踏ん張り続ける。私財を投じてでも事業を守り抜こうとするその覚悟は、命がけといっても過言ではありませんでした。

その姿は、まるで親が子を守るようでした。たとえば小さな子どもが川に落ちたとき、親は迷うことなく水に飛び込みます。危険を顧みず、自分の身よりも子どもの命を優先する。そうした親の姿に通じるものがありました。

そのお姉様から、「自分に何かあったら弟に」という言葉を託されていたために、現社長を説得して戻って来ていただいたのです。

温浴業界に長年携わってきた中で、残念ながら事業を畳んでしまった会社、志半ばで亡くなってしまった経営者も少なくありません。
その経験から痛感するのは…


会員限定コンテンツ


この記事の続きは日刊アクトパスNEWS会員の方のみご覧いただけます。温浴施設経営に役立つ最新情報とノウハウを毎日お届けしています。

注目の業界ニュース

【サウナと幸福の意外な関係】
https://news.yahoo.co.jp/expert/articles/c4930331a00836ae54e3c58c957a537b69feb515
サウナは自己開示を促し信頼関係を深める場であると同時に、温冷交代浴によって自律神経を整え、ストレス耐性を高める効果も科学的に裏付けられています。フィンランドでは生活文化と結びつき、国民の高い幸福度を支える要素ともされています。
メンタルケアという役割が指摘されていますが、施設側が意識的にメンタル面にアプローチしている事例はまだ少なく、大きな伸びしろがありそうです。

温浴業界の最新ヒントとニュースを提供する専門メールマガジン | 株式会社アクトパス