「アクトパスクラブ」会員の皆様、
今日は 2023年7月15日です。
ヨーロッパサウナ紀行(17) ロウリュの世界史[1]
いま、セルフロウリュが体験できる施設が急増しています。
2017年、笹塚のマルシンスパさんがセルフロウリュ導入した頃に「セルフロウリュ時代来たる」(メルマガ第502号・2017年10月7日執筆)という記事を書きました。その中で、日本全国でセルフロウリュできる施設を紹介しているのですが、当時は北から南まで合わせてまだほんの10箇所ほどでした。
6年経ったいま、新規オープンのサウナ施設では、セルフロウリュが当たり前のように導入されるようになっています。時代が変わるのは本当にあっという間です。
セルフロウリュOKの施設では注意書きや砂時計の設置、小容量の柄杓、柄の長さなどの対策が行われていますが、ほとんどの施設が水掛け禁止だった頃と比較すると、事故が起きるリスクは高まっていると言えます。
以前メトスさん主催のドイツサウナ協会認定アウフグース講習会に参加した時に、一緒に受講したどなたかが、「ドイツでは、フィンランドのようなセルフロウリュはないのですか?」と質問したところ、「以前はあったのですが、トラブルがいくつも起きてセルフロウリュはやらなくなった」という回答だったことを記憶しています。
それ以上詳しくは聞かなかったのですが、セルフロウリュのトラブルというのはおそらく水掛けの量が多すぎたことによるストーブ故障、あるいはサウナ室が熱くなりすぎてしまう問題、そしてロウリュする人が火傷する、といったことだろうと想像しました。
大型のサウナ室でロウリュをする時は、水掛けの量を適切に調整するのが結構難しく、講義ではサウナ室の空気量1立米に対して20cc〜30ccが適量とのことでした。しかし、元の室温設定によっても適量は変わりますし、お客様がサウナ室の環境に合わせて適切な水掛け量を調整するのは無理というものです。
また、水掛けしても大丈夫なようにつくられたストーブであっても、乱暴にあるいは大量に、高頻度に水をかけてしまうと、機械内部に浸水して故障するおそれがあります。
そして、ロウリュ時に瞬間的に大量発生する水蒸気の危険性を知らずに、油断して柄杓の持ち手や顔に水蒸気があたり、火傷してしまうというリスクがあります。
ドイツでのアウフグースは、こうした危険やトラブルを招かないよう、施設スタッフがロウリュをコントロールするようになったと聞いていました。
しかし、先日の欧州視察ツアーの際に、同行してくれたこばやしあやなさんからドイツでアウフグース主体になっていった経緯について別の見解を教えてもらいました…
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