先日、ご支援先の施設で、休館日を使った大掃除を行いました。

私も得意武器である高圧洗浄機を脇に抱え、無心で掃除をしていると、ふと、ある言葉が頭をよぎりました。

昨年11月に「天然温泉 満天の湯」さんで開催された、第3回オフロ保安庁全国サミット。

その基調講演に登壇された、汚れ落とし研究家・茂木和哉さんの言葉です。

「つい場所ごとに専用の洗剤を揃えたくなりますが、茂木流の選び方は違います」

お風呂用、トイレ用、キッチン用、排水溝用…

ホームセンターに行けば、用途別にカラフルなラベルの洗剤がずらりと並んでいます。

ついつい、そのラベル通りに商品を買い揃えてしまいがちですが、茂木流はもっと本質的なものでした。

「場所ではなく、『汚れの性質』に合わせて洗剤を選ぶこと」

茂木さんは汚れを大きく5つの種類に分解して考えるそうですが、その性質さえ見極めれば、多くの汚れを数種類の洗剤だけで対応できるということです。
(詳細なメソッドについては、ぜひYouTubeやSNSをご覧ください)
https://youtu.be/iN4t-tMmSKI?si=-KWGWcUjT_Q4IlzD
https://x.com/motegikazuya/status/1851595235039793175?s=46

これは、清掃範囲が広く、清掃種類も多い温浴施設にとって、非常に重要な視点だと思います。

温浴施設は家庭とは環境が全く異なりますので、市販のものを用途ベースで揃えていくと、どんどん種類が増えていったり、濃度が足りずに中々落ちないということが起こります。

その結果、「落ちないから」と別の洗剤を買い足し、実は成分が被っていることも少なくありません。

洗剤の種類が増えれば増えるほど、在庫管理は大変になり、コストは嵩み、スタッフも「結局、どれを使えばいいの?」と迷ってしまうことに繋がります。

しかし、「この汚れの性質なら、この洗剤で落ちる」という基本さえ理解していれば、例えば、水質管理用の塩素剤も、希釈して強力な殺菌・漂白洗剤として転用するなど、用途別洗剤に頼る頻度は大きく減ってくはずです。

結果として、在庫はスリムになり、経費は下がり、作業もぐっとシンプルになるはずです。

そして、少し話は大きくなりますが、この「用途に縛られない」という考え方は、施設運営の全体にも言えることではないでしょうか。

私たちは空間や設備にも…


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【「40℃・10分」入浴が防ぐ老化リスク】
https://president.jp/articles/-/108449?page=1
7万人超の調査で、医学的に推奨される入浴法は「40℃・10分」と判明。深部体温が約1℃上昇し、免疫力向上や要介護・認知症リスクの低減に繋がるとのこと。入浴頻度が高いほど累積体温が高まり、健康実感や脳の若さにも良い影響があるそうです。
日々の入浴が健康貯金になると伝えることは、継続来館や回数券利用の促進に繋がりそうです。

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