先日、常総ONSEN＆SAUNA お湯むすびを運営する株式会社SAKURA PIRATESの酒寄代表にお誘いをいただき、大宮へ足を運びました。
向かった先は、11月29日にグランドオープンしたばかりの「LITTLE RETREAT DEPOT（リトデポ）」です。
場所は、大宮駅から少し離れたかつての車両基地跡地。
敷地内には全国から集められた新興系のサウナ小屋が6つも立ち並んでいました。
薪、スチーム、ペレット、電気と熱源もさまざま。
利用者は水着に着替え、それらを自由に巡りながら体験することができます。
実際に体験しましたが、一つの場所でこれだけ異なるタイプのサウナを連続して味わえるのは、単純にサウナ好きとして楽しい時間でした。
しかし、私が注目したのは、この施設が生まれた背景にある産業構造の変化です。
かつて、サウナ設備といえば、大きな温浴施設を建設する際の一部として組み込まれる巨大なシステムでした。
提供するのは限られた設備会社やメーカーであり、数千万円単位の投資が必要なのが常識でした。
つまり、サウナは長らく建築の領域にあったのです。
ところが、昨今のサウナブームによって、その常識は覆されつつあります。
ビジネスチャンスを感じたあらゆるプレイヤーが新規参入し、テントサウナやバレルサウナといった商品が次々と開発されるようになりました。
数百万円、あるいは数十万円という低価格で、誰でもサウナオーナーになれる時代が到来しています。
サウナが建築から、購入可能な商品へと変化したのです。
リトデポは、まさにこの「サウナ設備の民主化」を象徴する場所だといえます。
設置されているサウナ小屋はすべて商品であり…
注目の業界ニュース
【観光庁補正予算で省人化・設備投資を後押し】
https://smbiz.asahi.com/article/16205775
観光庁の2025年度補正予算案では総額225億円を計上し、省力化・省人化推進に25億円、ユニバーサルツーリズム整備に40億円を充当。自動チェックイン機や温泉引湯管の共同利用、バリアフリー改修、DX導入などが支援対象となり、設備更新のチャンスとなります。
補助対象との合致を早期に確認し、戦略的な投資計画に活用したいところです。
