カツカレーとサラダ、味噌汁が並ぶ和食ランチの盛り付け

──地道な試行錯誤こそが、飲食利用率4割達成のもっとも現実的なアプローチ──
前回はこの点を強調して終えました。

ただ、一発逆転の大技ではなく“手数重視”が重要だと頭では分かっていても、「基本を押さえて地道に続けましょう」とだけ言われると、多くの人はモチベーションが続きません。スポーツでも習い事でも同じですが、人間は成果の兆しが見えないと継続が難しい生き物です。

では、成果が出やすくなるコツはあるのか。

あります。分かりやすいものを3つほど紹介しましょう。

ひとつは前回(5)で書いた「一点集中突破」です。全部頑張って全体のレベルを底上げするのは難しくても、たったひとつのことだけに集中して、それだけに全力を集中するのなら圧倒的にやりやすい。

ではどの一点に絞れば良いのかと言えば、それは「長所」です。
好きなこと、自信のあること、ABC分析のA、過去と比べて伸びが著しいところ、口コミで評価されているところ。これらの中からひとつを決めて、そこに全エネルギーを注ぐ。
逆に、短所改善・欠点克服のアプローチは、手応えが出にくく継続もしにくいので避けましょう。

ふたつ目は、「本物感の演出」です。飲食の本物感というのは、新鮮で良質な素材を使って、料理人がこだわりの本格調理法で腕をふるい、作りたてが提供されるようなイメージだとお考えください。

本物を目指すのは素晴らしいことですが、実際にやろうとすると簡単ではありません。そもそも食材は保存がきいて品質も安定している冷凍・加工食品中心で、それを調理するのはパート・アルバイトという温浴施設が一般的。リアルに本物を実現させるハードルは高いものとなるでしょう。

しかし、ここでお伝えしたいのはあくまでも…


会員限定コンテンツ


この記事の続きは日刊アクトパスNEWS会員の方のみご覧いただけます。温浴施設経営に役立つ最新情報とノウハウを毎日お届けしています。

注目の業界ニュース

【雪印メグミルク「冬季限定びんパッケージ」発売】
https://www.sanspo.com/pressrelease/atpress/YYIVOMRPQBI55IQOK5G6XKLYKI/
雪印メグミルクは、温泉・銭湯で支持される瓶飲料4品を2025年11月~2026年2月中旬まで冬季限定パッケージで販売。スキーや温泉を描いたデザインを採用し、全国の温浴施設の自販機や宅配で展開。 
季節限定企画が成立する点からも、瓶牛乳の根強い人気とブランド力の高さがうかがえます。

温浴業界の最新ヒントとニュースを提供する専門メールマガジン | 株式会社アクトパス