「アクトパスクラブ」会員の皆様、
今日は 2023年4月28日です。
10年後の温浴ビジネス(8)
未来の温浴ビジネスはどうなっていくのかを考えるこのシリーズ。今回は健康サポート産業としての温浴の役割について考察します。
ちょうど昨日、国立社会保障・人口問題研究所から最新の「日本の将来推計人口(令和5年)」が発表されました。
https://www.ipss.go.jp/pp-zenkoku/j/zenkoku2023/pp_zenkoku2023.asp
「総人口は50年後に現在の7割に減少、65歳以上人口はおよそ4割に」という、なかなか厳しい予測。それでも前回推計時(平成29年)よりも人口減少の速度は若干緩んだとのことで、少子高齢化問題が少し好転したのかと思ったら、そうではなくて日本に居住する外国人が増えるからという理由でした。
人口が現在の7割になり、しかもその4割が高齢者となった時、社会はどのような状態なのでしょう。いま消滅可能性都市と言われている地域はどうなっているのか、社会保障は、医療・介護は…。
社会構造の変化には様々な要因が絡むため、具体的に予測することは容易ではありませんが、比較的ハッキリと想像がつくのは、「生涯現役」ということです。
かつて定年退職の年齢は55歳が普通だったのが60歳、65歳へと引き上げられています。 2021年4月からは、70歳までの就業機会の確保が努力義務となり、将来的には定年制度そのものの廃止さえ想定される時代になりました。
引退後は悠々自適、社会は若年層が支えるという構造は成り立たなくなり、何歳になっても元気でいる限りは働き続ける。できるだけ医療・介護のご厄介にはならないようにしなければならないということです。
そうなると、どうすればいくつになっても健康を維持し…
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【設備工事費が高騰している具体的な理由とは】
https://archi-book.com/news/detail/713
温浴施設の建築コストが他の用途と比べても際立って高いのは、設備工事のウエイトが大きいから。
ここまでくると、いかにして設備を簡略化しながら集客力のある施設を作るか、逆に斬新な施設が誕生してくる機運が高まっている時代なのかも知れません。