
先日、ご支援先の休館日にお邪魔することがあり、サウナ室の大掃除をお手伝いしました。
こういうことを書くとあまりイメージが良くないのですが、かつて日本のサウナは、清掃する時のことをあまり考慮せずに作られていました。
清掃と言ってもホコリや髪の毛を取り除くために掃除機をかけたり、ベンチを雑巾がけするくらいだろうという想定です。そういうサウナ室は良く見ると手が届きにくいところにホコリやゴミが積もっていたり、不快な臭いがしたりという状態になっていることも珍しくありません。
毎日たくさんの人が出入りし、汗を流す場所なのですから、汚れないはずがないのですが、開業以来水洗い清掃など一度もしたことがないという施設もたくさんあることでしょう。
最近でこそ、ロウリュが普及してサウナ室内で水を扱える仕様になっているところも増えてきましたが、以前はサウナに水分は、火傷や漏電の危険もあるのでご法度、という考えがむしろ一般的だったのです。
平成15年(2003年)2月14日付けで発出された「公衆浴場における衛生等管理要領」の改正で、サウナ室の床排水に関する規定が明記されるようになったようです。そこには、
──サウナ室の床面は、排水が容易に行えるようおおむね100分の1.5以上の適当な勾配を付け、隙間がなく、清掃が容易に行える構造であること。また、室内には、掃除の際に使用される水が完全に屋外に排出できるよう排水口を設けること。──
とあります。ここではじめて、サウナ室では水を使った清掃を行うべし、という考え方が保健所の指導方針に加わったわけですが、浴槽には設備構造から水質基準や検査頻度、浴槽水の換水頻度、塩素消毒などについて細かく規定があるのに比べると、サウナ室の衛生管理については何も決められていないのも同然です。
サウナ室をどのように清掃し、衛生管理をするかは施設側の主体性に委ねられている状態と言えます。
そもそも、サウナ室の清掃はどうやったらいいのか?について、しっかりまとまった情報も見たことがありません。
サウナメーカーさんにはそのあたりのフォローもしっかりお願いしたいところですが、行政やメーカーのことを愚痴っていても現実はなかなか解決に向かいませんので、すぐできることとして、このメルマガに私の清掃経験を書きとめておきたいと思います。
【サウナ室水洗い清掃の手順】
・まず…
注目の業界ニュース
【Z世代の「メリハリ消費」】
https://gentosha-go.com/articles/-/71765
Z世代は、サウナに年間100万円を費やす一方で家に食器すら持たないなど、興味のある分野には大胆に投資し、それ以外は徹底して節約する「メリハリ消費」が顕著。
サウナや推し活、美容など「自分を解放できる場」への支出が優先される傾向も浮き彫りとなっているとのことです。
Z世代の「体験への投資欲」は、サービス設計を検討する上でヒントとなりそうです。