
GW最終日の昼下がり、私は西武新宿駅にいました。
いつものように大好きな新宿区役所前カプセルホテルで「30分サウナチャレンジ」をするわけではありません。この日の目的は、「熱波師検定」。
ご存知の方も多いと思いますが、「熱波師検定」とは、日本サウナ熱波アウフグース協会(JSNA)が主催する、熱波(アウフグース)の技術と知識を体系的に学べる民間資格です。
サウナ文化の深化と、安全なサービス提供を目的に設けられており、プロ志望の熱波師はもちろん、一般のサウナファンの間でも注目されています。
https://neppa.jp/kentei.html
この日は、3段階ある検定のうち「熱波師検定B」と「熱波師検定SUS」(フェーズ1と2)を同日に受講できる貴重な日程。迷わず申し込みました。
講師は、「おふろの国」のCCOであり、熱波師としても活躍されている“熱ッスル大野”さん。
https://x.com/npjqs704?s=21
講座はいずれも「実技→座学」という流れでした。
実技では、単に仰ぎ方を練習するのではなく、シチュエーションごとの意図や場面を理解しながら、現場でそのまま活かせる技術を習得していきます。
座学では、サウナ入浴時にお客様の身体に起こる変化をはじめ、仰ぐ際の注意点や心構えまで幅広く学ぶことができ、想像以上に実りある時間となりました。
今回の講座には、すでに現場で活躍しているフリーの熱波師の方も参加されていたのですが、「改めて学びがあった」と話していたのが印象的でした。
今回の受講を通じて、熱波師検定が温浴施設にとって果たす役割の大きさを、あらためて実感しました。
まずはなんといっても、自店の熱波師育成。
検定本来の目的のひとつでもありますが、実際の店舗運営を前提に、安全性やお客様への配慮までしっかりと学べる内容になっています。
テキストはコンパクトでわかりやすく、講師の熱量も高い。
「熱波を始めたいけれど、教えてくれる人がいない」とお悩みの施設にとっては、まさに最初の一歩としてふさわしい資格だと思います。
また、全国から受講者が集まることで…
注目の業界ニュース
【温浴習慣が「暑熱順化」に効果 6月から事業者にも対策義務】
https://www.fnn.jp/articles/-/871559?display=full
5月でも熱中症による搬送例が多く報告されており、暑さに体を慣らす「暑熱順化」の重要性が高まっています。適度な入浴はその有効な手段です。
6月1日施行の改正労働安全衛生規則では、事業者に暑熱順化を含む熱中症対策の実施が義務化されます。温浴施設としては、入浴による暑熱順化をアピールすることで、地域住民や企業との連携を図るチャンスとなります。