637名の温浴施設利用実態を調査
施設に求めることは? 施設に行かない一番の理由は?

株式会社アクトパス

温浴施設専門の経営コンサルティングを行う株式会社アクトパス(本社: 東京都中央区銀座3-11-5、代表取締役 望月 義尚)が、10代~70代の男女を対象とした意識調査を実施しました。温浴施設をよく利用される方からあまり利用しない方まで、男女637名の利用実態を調査しました。温浴施設に行く理由、行かない理由は? 施設を選ぶポイント、施設タイプ別の滞在時間の目安、飲食やリラクゼーションなどの利用の有無、施設に求めるサービスなど、それぞれのご意見を聞いてみました。

温浴施設では、コロナ禍で高齢者と女性客が減少し、サウナ客と若い男性グループが増えるという傾向がありましたが、コロナ前の客数に戻らない施設もまだまだ多いのが現状です。新型コロナウイルスの位置づけが5月8日より「5類」となり、様々な規制も解除されることが決定したことで、来なくなってしまった層が戻ってくるきざしがようやく見えてきました。今回の調査は、これまで温浴施設の利用を控えていた方が戻ることが期待される5月以降を見据え、多くの方のお声を反映させるために実施いたしました。温浴施設によく行く方だけでなく、行かない方にもその理由を確認し、その要因を取り除き、安心してお越しいただけるためのヒントが得られました。

637名の温浴施設利用実態を調査
施設に求めることは?
施設に行かない一番の理由は?

株式会社アクトパス

温浴施設専門の経営コンサルティングを行う株式会社アクトパス(本社: 東京都中央区銀座3-11-5、代表取締役 望月 義尚)が、10代~70代の男女を対象とした意識調査を実施しました。温浴施設をよく利用される方からあまり利用しない方まで、男女637名の利用実態を調査しました。温浴施設に行く理由、行かない理由は? 施設を選ぶポイント、施設タイプ別の滞在時間の目安、飲食やリラクゼーションなどの利用の有無、施設に求めるサービスなど、それぞれのご意見を聞いてみました。

温浴施設では、コロナ禍で高齢者と女性客が減少し、サウナ客と若い男性グループが増えるという傾向がありましたが、コロナ前の客数に戻らない施設もまだまだ多いのが現状です。新型コロナウイルスの位置づけが5月8日より「5類」となり、様々な規制も解除されることが決定したことで、来なくなってしまった層が戻ってくるきざしがようやく見えてきました。今回の調査は、これまで温浴施設の利用を控えていた方が戻ることが期待される5月以降を見据え、多くの方のお声を反映させるために実施いたしました。温浴施設によく行く方だけでなく、行かない方にもその理由を確認し、その要因を取り除き、安心してお越しいただけるためのヒントが得られました。

1. 調査概要

・調査期間:2023年1月24日~2023年2月3日
・調査対象:10代~70代の男女他
・有効回答数:637名
・調査方法:インターネット調査

【回答者の性別比率】
【回答者の年齢分布】

2. 調査結果のサマリー

▼温浴施設の利用頻度は「年に数回」が最多。

温浴施設の利用頻度は、「年に数回」が最も多かった。施設タイプ別に、「行かない」を除いた利用頻度を見ると、「銭湯」「スーパー銭湯・日帰り温泉」「健康ランド」「サウナ専門施設」で「月に数回」が最も多く、「個室サウナ」は「年に数回」が最も多かった。トータルで「年に数回」が多かったことを考慮すると、様々なタイプの施設を利用するヘビーユーザーが多いことがうかがえる。

▼温浴施設に行かない理由は「行くことが面倒」。女性は「身体異性」への不安も。

温浴施設に「行かない人」と答えた人は全体の13%。男女別では男性12%、女性15%とやや女性のほうが多かった。
行かない理由(複数回答)のトップは「行くことが面倒」、次に「家のお風呂で十分」。「人前で裸になりたくない」「身支度が面倒」「感染の不安」「衛生面の不安」は女性からの意見が特に多かった。
その他の行かない理由に寄せられた106件のうち57件が、女湯に身体男性が入ってくる可能性や、男児が女湯に入ることによる不安が占めており、安心、安全に関する配慮が強く求められていることがわかる。他に、アクセスの不便さ(14件)、料金に対する割高感(9件)などが挙げられていた。

▼施設を選ぶ際に重視するポイントは、銭湯は「近さ」スーパー銭湯は「コスパ」。

施設タイプ別に最も重視するポイントを聞いたところ、温泉メインの施設は「温泉」が41%と圧倒的に多く、銭湯は「近さ」、スーパー銭湯は「コスパ」の割合が最も多いことがわかる。サウナ専門施設や個室サウナを選ぶポイントは当然「サウナ」だが、「健康ランド」でも「サウナ」が重視される比率が高く、人気の健康ランドがサウナで評価されていることから来ているものと考えられる。

▼滞在時間は「温泉」がトップ。男女別では女性のほうが滞在時間が⾧い傾向。

施設タイプ別の滞在時間は、温泉が「1日」、銭湯は「90分」、スーパー銭湯・日帰り温泉、サウナ専門施設、個室サウナが「2時間」、健康ランドが「半日」が最も多かった。男女別にみると、女性は銭湯が「2時間」、スーパー銭湯・日帰り温泉、健康ランドが「半日」と、男性よりも滞在時間が⾧い傾向がみられた。尚、サウナ専門施設、個室サウナについては男女による差はなかった。

▼付帯施設の利用は「飲食」が最多。ボディケア・エステ・アカスリ利用の性差はなし。

有料付帯施設の利用は「飲食」が最も多く、「たまに利用する」「よく利用する」の合計が87%と、大多数を占めていた。次に「売店」の利用が多く見られた。「ボディケア・エステ」の利用者は32%、「アカスリ」は26%であった。男女別の傾向の違いはみられなかった。

▼「出先でふと思い立って温浴施設を利用する」比率は男女差あり。

出先でふと思い立って温浴施設を利用することがあるか?との設問に、「ある」と答えた男性は45%、女性は40%とさほど差がないが、「ない」と答えた男性は15%、女性は40%と2倍以上の差、「しょっちゅうある」は男性39%に対し女性19%と、約2倍の差が見られた。
理由としては、「アメニティ(シャンプー、リンス、メイク落とし、洗顔、化粧水、美容液、洗い流さないトリートメント)にこだわりがあり重さもあり常に持ち歩いている訳では無いので行くと決めて外出した日にしか行けない」「思い立っても行ける範囲に施設がない」「女湯で男性に遭遇する前は利用した」などの意見が見られた。

▼設備については、休憩スペースの充実(外気浴・ととのいスペース)、男女差をなくすことを求める声。

休憩スペース、サウナに関係する外気浴、ととのいスペースの広さや充実を求める意見が多く見られた(31件)。サウナに関しては水風呂は必ずセットであること、動線の良さを求める声も見られた。女性からは男女差をなくして欲しいという要望があった(14件)。シャワー、水栓に関してはプッシュ式で止水することへの不便さを訴える意見(17件)、シャワーの水圧が弱いことへの不満(14件)、床は安全性や冷たいことへの不満(10件)が多い。また、プライバシーを重視する個室や専用施設の充実を求める意見もあった(24件)。

▼備品、アメニティは女性を中心に品質向上や品揃え強化を希望。

【アメニティ(消耗品類)】
シャンプー・コンディショナーなどは、品質の向上やバラエティが豊富で選ぶ楽しさがあることを求める意見が多い。タオルに関しては、品質の良さやバスタオル、ナイロンタオル、あかすりなどの品揃えに関する意見が47件が寄せられている。シャンプーに関する要望も79件あり、中でもリンスインシャンプーへの不満が多く、品質の向上が求められる。その他、クレンジングや洗顔料、化粧水、綿棒などの常設を希望する意見(55件)、女性を中心に、事前にホームページなどでアメニティ情報が欲しいという要望もあった(9件)。

【備品】
サウナ用のととのい椅子、外気浴用の椅子を増やしてほしい(12件)という意見が多く、サウナブームを受けて休憩を求める人が増えている傾向がうかがえる。また、ロッカーを広くして欲しいという意見も多く見られた(19件)。女性は髪の手入れに関する要望も多く(64件)ドライヤーは十分な台数と高機能で高品質なものを使いたいという希望、風量が弱いことへの不満が出ていた。

▼人的サービスについての意見トップは衛生管理。異性の子供の混浴、女性清掃スタッフが男湯に入ることへの不満も。

【衛生管理・水質管理・感染対策】
人的サービスの中ではクリンリネスに関する意見が最も多く、131件が寄せられた。室温、湯温度の管理について寒さやぬるさを解消して欲しいという意見(38件)、サウナに関してはサウナマットの衛生管理に関する意見が目立った(8件)。

【施設のマナー・ルール】
男女の偏りはなく、タトゥー、黙浴に関して、可否両方の意見が出ている。施設側が定めるルールやマナーをはっきり明示し、スタッフにも浸透させ、一貫性のある対応をすることが求められる。

【スタッフ巡回】
25件中男女比は半々(男性13女性12)。マナー・ルールを守るように、掲示板での訴求だけではなくスタッフが巡回し抑止力になって欲しいという要望がある。

【スタッフ・接客】
21件中男性の意見が14件あり、男性の方が接客に関する意見が多いという結果になった。男湯に異性のスタッフが出入りするのに違和感を感じている声が目立った。

【防犯】
31件の回答者全員が女性。盗難、男性(生物学的性別において)女湯への侵入、盗撮に対するセキュリティ対策が求められる。

【LGBT・異性混浴】
115名の回答のうちLGBT当事者2名、男性1名のほかは全て女性による回答。性自認で生物学的男性が女湯に入ることへの嫌悪感、犯罪の懸念が示されている。施設側がどのように判断しているのかルールを明示することを求める意見もある。

【異性の子供の混浴】
43件の回答は、男性1名を除き全員が女性のもの。異性の子供が女湯に入ることを否定している。女児が嫌がるという意見もあった。

【料金システム】
料金に関しては17件の声が寄せられ、男女共にコストパフォーマンスが低いという評価だった。時間制の利用に関しては、身支度に時間がかかる女性が不満を感じている(4件)。営業時間を延⾧する声は、主に男性から寄せられた(男性5件、女性1件)学割などの割引サービスの導入、サブスクリプションの導入などの要望もあった。決済のキャッシュレス化、非対面化も望まれている(12件)。高齢者や障がい者に関する意見は3件寄せられ「身体にハンディキャップを持っている方も多様な温泉タイプの利用を懇願しており、一般客に迷惑を掛からない営業時間外に利用できる設定も作って頂きたい」「設定料金を割引や温浴時間を⾧時間するなどハンディキャップのお客さんの設定も考慮して欲しい」などの具体的な要望が見られた。

【混雑緩和】
サウナブームで男湯が混雑する傾向にあるためか、男性9女性1で男性からの意見が多かった。来館前にネットやアプリなどで混雑情報を確認できるサービスが求められている(15件)。

【情報提供】
15件の意見が寄せられた。館内情報は女性が多い(男性2女性5)。休業日、イベント情報、施設や設備の利用方法、取扱いアメニティについての情報提供が求められている。

【飲食】
20件の回答のうち14件が男性によるもので、男性の方が関心が高いことがうかがえる。品質の改善、健康志向メニューの提供、ドリンクサービスの充実、飲料水のサービスなどが求められている。

【その他】
施設のオリジナルグッズの開発(3件)、男性専用施設のレディースデーの開催頻度向上(2件)、ペットの預かり(1件)、子連れで行きやすい施設(1件)、子供不可の施設があってもよい(1件)、その他、「コイン式のマッサージチェアが好きだが、廊下や広間に置いてあることが多く、色々と気になるのでせめて男女で分けて貰いたい」「ロッカーの10円が返ってきたあと、財布に入れるのが面倒くさいので、募金箱を近くに設置してくれれば、気軽に募金ができる」などの声が見られた。

3. 本調査について

本調査に関する弊社の見解や提案は、アクトパスのWEBサイトやメールマガジンにて随時公開してまいります。

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