株式会社アクトパス|温浴施設・温泉・サウナ事業の専門コンサルティング・プロデュース

温浴施設・温泉・サウナビジネスをトータルサポートするコンサルティング会社。アクトパスは温浴の普及と発展が社会の幸福につながると信じて、これからも温浴ビジネスの発展に尽くしてまいります。

「温浴施設」の記事一覧

ハイボールの宣伝看板やジムビームのボトル、居酒屋での記念写真、ハイボールのジョッキのコラージュ

タイミングとご縁(2)

古民家立ち呑み居酒屋や「100日後に死ぬワニ」の例から分かるように、人は「今しか味わえない」「先が見えている」と感じると、行動を変えるものです。温浴施設経営でも、将来のビジョンを共有することで経営判断や行動が変わるケースは多いのですが、そのタイミングや現実感をうまく伝えられるかどうかは「縁」や「運」による部分も大きいと感じています。
温泉の浴槽の縁に置かれた木製の湯桶

タイミングとご縁

長年のコンサルタント経験から、どんなに再生可能性があった事業でも、その成功はタイミングや縁に左右されると実感した話です。過去に携わった温浴施設再生案件では、改善の可能性がありながら、当時の知識や状況ではスムーズに再生できず、結局オーナーが事業を手放す結果になりました。今の知識で当時に戻れたなら成功させられたかもと思いつつ、実際には完璧な再生法など存在せず、成功にはタイミングと運、人との縁が大きく影響することを改めて考えさせられるエピソードです。
キャッシュレスのスマートフォンと日本円の一万円札が並ぶ画像

〇〇キャンセル界隈

「現金キャンセル界隈」と呼ばれる、現金払いしかできない店舗やサービスを避ける動きが広がっています。Z世代の3人に1人が現金支払いのみなら利用をやめると回答しており、今後もこの傾向は拡大するでしょう。温浴施設においても、物販や飲食の付帯売上を伸ばすためにはキャッシュレス対応が不可欠です。手数料コストはかかるものの、多様な決済手段を用意しておけば、お客様の利便性向上と売上アップにつながります。時代の変化に合わせ、先手を打った対応を検討すべきです。
お湯むすびオリジナルステッカーが陳列されている店頭ディスプレイ

ハラダ現場レポ、新規オープン施設から(6)

温浴施設では忘れ物が非常に多く、種類も多岐にわたるため、効率的な管理が課題となります。新規オープン施設での現場経験を通じて、「曜日別ボックスによる保管」「台帳とLINEグループを使った情報共有」「スマートウォッチを活用した迅速な問い合わせ対応」など、アナログとデジタルを組み合わせた仕組みづくりが効果的であることがわかりました。これら3つの視点から忘れ物対応力を高めることで、今後さらに増えるであろう忘れ物にも、柔軟かつ確実に対応していくことが可能になると感じています。
サウナでリラックスする男女が目を閉じて安らぎを感じている様子

サウナ施設のハウスルール

「お風呂のプロ」である日本人に対し、「サウナのプロ」ではないという指摘から、サウナの心地よい入り方を理解することが課題として浮き彫りになりました。サウナ室だけでなく、水風呂や外気浴、飲食の楽しみ方など、サウナのトータルな体験をお客様に伝えるためには、スタッフが知識とマナーをしっかり身につけることが不可欠です。スタッフ用のハウスルールにガイドブック的な要素を盛り込み、施設のこだわりや方向性を明示することで、サービス提供側がまず「サウナのプロ」になる。その結果、お客様も自然とサウナリテラシーを高め、より心地よい施設体験を楽しめるようになるでしょう。
SNSでの「いいね」や「ハート」のアイコンが浮かぶスマートフォンの画面

存在感を発揮するには?

実は素晴らしい温浴施設なのに、SNSでの存在感が薄く、利用者に認知されていないケースがあります。LINEやX(旧Twitter)など、ユーザー数が多く拡散力があるプラットフォームを活用し、積極的な投稿やエゴサーチ、引用リポストで知名度を高めることが重要です。人気施設のSNS運用を参考に、手間を惜しまず取り組めば、まだまだ伸びしろがあり、大きな集客効果を得られる可能性があります。
すき家のまぐろたたき丼は、深夜帰宅の独身サラリーマンを支える救世主的な一品

通称フリスビー丼

開発・調理工程を徹底的に簡略化することで驚異的な提供スピードと低価格を両立した、すき家の「まぐろたたき丼」。その円盤状のマグロ(通称「フリスビー丼」)は、一見食欲をそそらない形状ながら、混ぜて食べると中毒的な美味しさに加え、仕込みや保管効率の良さも魅力。こうしたシンプルで高速対応が必要な低単価高回転業態ならではの工夫は、温浴施設の小規模サウナメニュー開発にも応用可能なヒントを秘めています。
SEO(検索エンジン最適化)の概念を表現したビジュアルと手に乗せられたデジタルデバイス

温浴ユーザーは何が知りたいのか

「Adobe」のSEO戦略から学ぶこととして、温浴施設の公式ホームページにも、顧客が本当に知りたい情報を網羅する必要性が浮かび上がります。多くの施設でニフティ温泉やサウナイキタイなど第三者サイトの方が情報が充実している状況は改善の余地があります。天然温泉の成分分析、水風呂の深さや椅子の数など、ユーザーの関心に応える情報を積極的に掲載し、自社サイトで最新・正確・詳細なコンテンツを提供することで、SEO効果や顧客満足度の向上が期待できます。
夜間に撮影された「OYUMUSUBI」の正面入口。ライトアップされ、温かい光が周囲を照らしています。

ハラダ現場レポ、新規オープン施設から(5)

新規オープンした温浴施設で、勤務経験の浅いフロントスタッフが後方作業を好む傾向に対し、情報共有システムの整備と作業環境の工夫によって自然にフロントに立ち続けられる仕組みを構築。共有ノートによるノウハウ蓄積やフロント作業導線の改善により、接客経験を積みやすくなり、スタッフの自信向上と施設サービス品質の底上げが期待されています。
照明に照らされた「マッサージアンケートご記入コーナー」の看板とアンケートボックス。

秀優率

温浴施設における熱波師の評価基準が定まっていない現状を踏まえ、著者は過去のニュージャパンサウナで用いられていた「秀優率」を導入することを提案しています。お客様からの4段階評価(秀・優・良・可)を集計し、満足度を客観的に測るこの方法は、熱波師の技術向上とサービス品質の向上につながると考えられます。今こそ熱波師の評価に本腰を入れ、顧客満足度アップを目指す時期ではないでしょうか。

新・サウナ開業塾 お問合(zoom面談)